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令和2年新年のご挨拶

新年のご挨拶

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(一社)北海道治山林道協会
 会長 若狹 靖

 令和2年の新しい年を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
会員の皆様をはじめ、関係機関の方々には、日頃から当協会の事業推進にご支援、ご協力をいただき厚くお礼申し上げます。

 昨年は、平成30年にこれまでに経験したことのない被害が発生した北海道胆振東部地震災害からの復旧対策に、治山・林道ともに本格的に取り組み始めた年となりました。

 一方で、全国的には、9月の台風15号、さらには10月の台風19号により、1時間雨量で100ミリ、 24時間雨量で900ミリを超える猛烈な降雨が広範囲に発生し、多くの人的被害とともに、甚大な山地災害や水害が発生したところです。北海道においても、8月には台風崩れの低気圧による大雨などで多くの山地災害が発生しました。

 こうした全国で相次ぐ激甚な自然災害の発生を受けて、国では、平成30年度の補正予算から「防災・減災・国土強靭化のための3か年緊急対策」を実施しており、令和2年度がその最終年度となっているところです。このため、今年度は荒廃山地の復旧・予防対策や海岸防災林の整備、流木被害防止対策などに集中的に取り組むことともに、令和3年度からの新たな防災・減災対策の実施について、国等に強力に働きかけていく必要があると考えているところです。

 また、災害復旧対策の緊急性、重要性はもちろんのこと、山地災害の未然防止に向けた総合的な事前防災・減災対策の実施、さらには、災害に強い健全な森林づくりに必要不可欠な路網整備を担う林道事業の重要性を、あらためて痛感しているところです。

 一方、世界的な政治・経済情勢は不透明感がますます高まる中、国においては「林業の成長産業化と林業イノベーションの推進」と「災害からの復旧・復興と防災・減災、国土強靭化」を2本柱に各施策を推進することとしており、北海道においても、森林資源の循環利用による林業・木材産業の成長産業化とともに、森林の国土保全機能の強化に向けた動きを加速化させることとしています。

 いうまでもなく、治山・林道事業は国土の保全や、適切な森林整備を推進することにより、国民の生命・財産を守る、我が国の根幹を支える重要な公共事業です。当協会としても、これまで市町村の路網担当者を対象とした林内路網整備推進のための研修会を実施するとともに、治山、林道関係のセミナー、講演会を開催するなど、関係機関と一体となった取り組みを進めてきたところであり、広く道民に対する治山・林道事業の重要性の普及啓発活動や、国・道に対する予算の確保や施策の充実、災害復旧対策の推進についての要望活動などについても、より一層積極的に取り組んでまいりたいと考えています。

 結びになりますが、被災された地域の一日も早い復興と、本年が皆様にとって幸多い年となりますよう、心からお祈りし、新年のご挨拶と致します。

年頭所感

―林業・木材産業の成長産業化の実現による百年先を見据えた森林づくり―

北海道水産林務部長
中田 克哉


 令和二年の新春を迎え、謹んでごあいさつを申し上げます。

 昨年は、北海道胆振東部地震により被災した森林の再生や地域の林業・木材産業の復興に向け、関係者とともに「被災森林の再生に向けた対応方針」を策定し、崩壊林地や林道の復旧、森林造成、さらには協定の締結による被災木等の有効利用などの本格的な復旧の取組を進めました。

 さて、昨年の本道の林業・木材産業は、充実した人工林資源を背景に、木材の生産活動が活発化する中、「森林資源の循環利用」の確立に向けて、北海道立北の森づくり専門学院条例の制定などの開校に向けた取組、首都圏や海外でのプロモーション活動による道産木材の販路拡大、森林認証取得の拡大、さらには各地域の関係者の連携による林業への新規参入者の確保といった取組が着実に進められた一年でした。

 また、市町村が主体となって適切な森林管理を進める森林経営管理制度の運用が開始されるとともに、市町村が実施する森林整備等に必要な財源に充てるため、森林環境譲与税が創設されたほか、林地台帳制度の運用も開始されました。このため、道では、説明会の開催や、森林整備の推進に必要なシステムの整備など、市町村が実施する森林整備等の円滑な推進に向けた支援に取り組んでいるところです。

 本年は、市町村主体の森林整備などへの支援や、北海道胆振東部地震による被災森林の復旧に引き続き取り組むとともに、ICTを活用した森林調査や、森林施業・木材流通の効率化など、林業イノベーションの推進や、都市の木造化などの道産木材の利用促進、さらには四月に開校する「北海道立北の森づくり専門学院」における担い手の育成・確保など、川上から川下に至る施策を総合的に推進します。
 また、本年十月に、皇族殿下をお迎えし、第四十四回全国育樹祭が開催されます。北海道発祥の木育を体感いただきながら、継続して森を守り育てることの大切さを全国に発信してまいります。

 さらに、道民共通の財産である六十一万ヘクタールの道有林では、水源涵養や山地災害の防止など森林が有する公益的機能の維持増進を図るとともに、森林施業の低コスト化や地域材の安定供給等に率先して取り組んでまいります。

 本道の人工林が本格的な利用期を迎える中、森林資源の循環利用を推進し、林業・木材産業の成長産業化を着実に進めるとともに、豪雨や地震等の自然災害から地域住民の暮らしを守るため、森林の国土保全機能をより強化し、百年先を見据えた北海道らしい豊かな森林づくりに向けて、全力を尽くしてまいる決意です。

 新しい年が、本道の林業・木材産業にとって、希望に満ちたより良い年となりますことを心から祈念し、年頭のご挨拶とさせていただきます。

年頭のご挨拶

北海道水産林務部林務局
治山課長 飯田 宇之麿

 
 新年あけましておめでとうございます。
 令和2年の新春を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。
 また、北海道治山林道協会会員並びに関係の皆様には、平素より治山事業の推進等に多大なるご支援、ご協力をいただき、厚くお礼申しあげます。

 昨年は、今まで経験したことのない甚大な被害をもたらした胆振東部地震の復旧を、国や他県からの応援を受けるなどして本格的に始めた年でありました。
 また、近年、全国各地で過去の観測記録を上回る異常な豪雨が頻発しており、多くの方が激甚な山地災害に見舞われ、昨年では、関東、東北地方を中心に広域で甚大な被害をもたらした台風19号が、台風に伴う土砂災害としては過去最多の発生件数を記録したほか、道内においても、8月の台風10号から変わった温帯低気圧に伴う大雨などによる山地災害が10件発生しております。

 このような状況を踏まえまして、今年の治山事業の実施にあたりましては、胆振東部地震に関する災害復旧事業、治山激甚災害対策特別緊急事業などを集中的に実施して、引き続き早期復旧に取り組んでまいります。

 また、国が措置した「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」が最終年となることから、治山施設の設置や海岸防災林の整備、流木対策を着実に推進するほか、山地災害の未然防止に向けて、特に優先して対策が必要な山地災害危険地区の計画的な予防対策やリモートセンシング技術の活用、山地災害危険地区情報の地域住民への周知にも取り組み、ハード対策とソフト対策を組み合わせた総合的な事前防災・減災による山地防災力の強化を推進してまいります。

 今後とも引き続き、地域の安全・安心な暮らしが守られるよう、自然災害に強い森林の整備・保全に向け、全力を尽くしてまいる考えです。

 新しい年が、会員並びに関係する皆様にとって良い一年となりますよう、心から祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

年頭のご挨拶

北海道水産林務部林務局森林整備課
路網整備担当課長 神馬 昭男

 
 令和2年度の新春を迎え、謹んでお喜びを申し上げます。
 (一社)北海道治山林道協会の会員及び関係の皆様には、日頃より森林整備事業とりわけ路網整備 事業の推進に、ご協力とご理解をいただいておりますことに感謝いたします。

 平成30年に最大震度7を記録した北海道胆振東部地震から1年が過ぎ、林道施設につきましては、被災した323箇所のうち、被害規模の大きい69箇所について国の災害復旧事業を活用し、植林等の森林整備に必要となる箇所から優先して、道の技術職員を厚真町へ派遣するなど市町村への支援を行いながら令和元年度に47箇所の工事に取り組みました。
 令和2年度につきましても、引き続き、復旧を進め、令和3年度までに全ての箇所を完了できるよう、計画的な復旧に取り組んでいるところです。

 さて、道内の人工林資源が利用期を迎え、間伐などの森林施業を低コストで効率的に進めるとともに、木材を安定的に供給するためには、これらの基盤となる路網を計画的に整備することが必要です。そのため、「効果的な森林施業を推進する路網密度の水準」を設定し、高性能林業機械を活用した効果的な作業システムの普及とともに、林内路網の整備を積極的に進めているところです。

 道では、林業専用道の整備について、維持管理を含めたトータルコストの軽減を図るため、切取法頭のラウンディング(法頭の角を丸めるなど)の方法や路面排水の構造を見直す試験施行を行い、設計指針の改定に向けて規格・構造の検討を行ってきました。

 また、国の「インフラ長寿命化計画」に基づき、市町村が、令和2年度までの出来るだけ早い時期に林道橋の「個別施設計画」を策定して、補修や更新を計画的に進められるよう、市町村職員を対象とした研修会を開催してきました。

 こうした取組みを踏まえ、効果的な維持管理手法や、橋梁補修の事例等をとりまとめ、本年3月までに路網維持管理・補修マニュアルを作成し、研修会を通じて市町村に普及し、路網の整備や維持管理の支援を進めていきたいと考えております。 

 最後になりますが、引き続き、被災地域の着実な復旧に取り組み、森林整備に対するご理解とご協力をお願い申しあげますとともに、会員並びに関係する皆様方のご健勝とご多幸を祈念し年頭の挨拶とさせていただきます。